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小さなアパートでの思い出

私は小学校の低学年まで小さなアパートに住んでいました。 そこでは幼なじみやいつでも元気なおばちゃん、バイクを乗り回すお兄さん、 近所のパーマ屋の犬や猫、裏の田んぼにやってくるスズメさえも仲が良かったように思います。 ある日、母は私に弟か妹ができるといいました。 私は一人っ子だったためとても嬉しかったです。

そして母は続けて、このアパートは4人で暮らすには狭すぎるので 引っ越しをしなければならないと言いました。 私はただ純粋に“お引っ越し”が楽しみになりました。 不動産屋には私もついて行き、新しいお家を決めました。 新しい家は一軒家で私の部屋もちゃんとありました。 その家をすぐに気に入り嬉しい気持ちで引っ越ししました。 それから何ヶ月かして私の妹が生まれました。 私は妹が大好きでしょっちゅう抱っこしたりして、 少しでも歩けるようになるとすぐに散歩に連れていくようになりました。

妹が大きくなり私ももう中学生という頃、 ふとアパートのことを思い出し私は自転車をこいで前住んでいたアパートまで行きました。 そこにはアパートはありませんでした。 裏の田んぼもなくなりそことアパートのあったところを使って、 大きなマンションが建てられていました。 パーマ屋さんも立ち退き、私の知っている場所ではなくなっていました。 ぽつんと小さな私が立っているだけでした。